極僅かでも。
確かに、 光が注ぐから。
刹那で在っても。
確かに、 明るさを感知出来るから。
延々と続く様に観える、 漆黒の中でも。
自身の意志で、 立って居られるのだ。
言い換えれば。
其の動機足り得る刻を、 求めても。
其処が、 漆黒の儘で在れば。
砕かれた意志を抱えて。
きっと、 途方に暮れる。
幾度も繰り返され。
其れでも、 再び繰り返されるで在ろう、 其の振る舞いを。
如何にして、 和らげたら良いのだろうか。
「今日ね。」 「両側に補助の人付いて立ってみたの。」 「激痛で撃沈したけれど。」
あの子は。
光を求めて、 彷徨い。
「底無し沼。」 「今の私は私では無いから。」 「巻き込まれないで。」
希望の一歩に、 挫折して。
絶望の闇に、 喰われて堕ちた。
頑張って。
立ってみたのにね。
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