日々記し続ける言の葉の、 極僅かな、 角度の相違が。
大きく、 大きく 其の葉先で解離する。
受け容れる事と、 諦める事の、 其の差は。
きっと、 紙一重で。
諦める事と、 自棄に成る事の、 其の差も。
きっと、 紙一重なのだ。
其れ故に。
放つ言の葉の、 僅かな歪みを感知する、 其の度に。
余り、 穏やかで無い予感が。
繰り返し、 繰り返し、 浮かび来るのだろうか。
幾度と無く、 逃亡を繰り返し。
幾度と無く、 自らに刃を向け。
其の予感に抗う様に。
振り切れる事の無い振り子が、 在れば良いのにと。
希う。
あの子は。
「明日退院します。」 「地元に帰るよ。」 「機械の使い方は覚えた。」
殆ど、 実現の可能性は無い事を、 口にした。
海が見たい。
外に出たい。
其処に、 居たくは無い。
強い想いと、 強い焦りと。
如何して、 こんなに痛いんだろうね。
唯の願いなのに。
---------- References May.28 2016, 「終着地を見据えられますか」
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