自身の、 其の先を見据え。
幾つかの欠片を、 集め、 捨て、 拾い、 並べて行く作業は。
自身の、 想いの在処を重ね逢わせる作業に、 等しいから。
其の欠片には。
幾重にも、 想いが宿って居るのだけれど。
其処から。
僅かでも想いの香る欠片を、 取り除く作業が。
先を見据えた振る舞いと、 言えるだろうか。
少しも並び始めぬ其の、 欠片を前に。
途方に暮れた。
あの子の綴る文字は。
「自分を見つめる時間の中に。」 「私のことを入れないでね。」 「もう好転は難しいって言われた。」
少しずつ、 終着に舵を切り始める。
きっと。
香らぬ欠片など無い事を、 知って居るから。
「葬式不要。」 「火葬後遺骨引取拒否。」 「産廃なり〜。」
其処迄、 徹底して。
あの子は、 自身を消そうとするんだろう。
自らが、 決められる内に。
---------- References May.28 2016, 「終着地を見据えられますか」 Apr.28 2016, 「足らぬ覚悟を問われて居るのでしょうか」
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