極限迄、 自身を追い込む其の刻に。
他者へ向かう想いが、 動力にも、 支えにも、 為り得るから。
時に。
自身とは異なる想いを、 創り上げ。
其れを、 糧とするのだけれど。
言い換えれば。
自らの範疇で、 自身を支えられぬ程に。
際どい処に在る事の、 証なのだ。
「紫陽花咲くかなぁ。」
「お迎えまだかなぁ。」
「水族館まだかなぁ。」
「もう無理かなぁ。」
自身の願いに添えて。
「小坊主ちゃん。」 「一人で大丈夫かなぁ。」
あの子は。
時折、 俺への想いを口にする。
駄目だよとも。
大丈夫だよとも。
俺が、 応えられない事を、 知った上で。
---------- References Apr.25 2016, 「敵う言の葉が在るのでしょうか」
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