雲間の朝日に想うこと


< 拘ったのは何方でしたか >


其処へ、
形が添えられた理由は。

想いを補完し、
想いを増幅する為では無い。



密に見えながらも、
あやふやな儘で在り続けた、
其の空気へ。

加えた、
昇華核に過ぎないのだ。







其れ故に。


其の輪に依存せず、
想いが在り続ける事など。

至極当然で。





増して。


其の輪の存在すら、
否定した姫に。

輪へ宿す想いなど、
在ろう筈が無いのだ。

















指から外され、
放置された姫の輪に。


何時の間に。

姫は、
想いを宿したのだろう。




態と、
指から外し。

態と、
姫の輪に重ねて置いた筈の、
俺の輪は。


何時の間に。

其処から、
姿を消して居たのだろう。













 「どこに置いたの?」

 「洗面所に無い?」
 「姫のに重ねて置いて居た筈だけれど?」


突然。

姫が、
其の所在を問い。








 「姫のに重ねて置いて居た筈だけれど?」

 「無いよ。」
 「私のはずいぶん前に仕舞ったもん。」

 「え?」
 「じゃぁ何処に在るの?」

 「知らないわよ。」


重ねて置いた筈の、
一方が。

拘りを嘲笑うかの様に、
消えた。





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References
 Jan.20 2007, 「其の輪に意思が居るのでしょうか」
 Aug.23 2006, 「其の輪は柵の象徴なのでしょうか」
 Apr.02 2006, 「閉じた扉を開けたのでしょうか」
 Mar.25 2006, 「糸は切れたのでしょうか」







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2007年10月09日(火)


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2005年10月09日(日) 記憶に残らぬ毎日でしょうか
2004年10月09日(土) 距離は恐怖の対象ですか
2001年10月09日(火) どんな気持ちの好きですか





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