例え、 仮初めの姿で在ったとしても。
其処へ、 想いの鼎を委ねるから。
其の輪を欲し。
自身に、 結わえるのだけれど。
其れは。
自身を縛り付ける約目も、 担うから。
自動的に。
自らを制約する、 呪縛迄も。
自身へ包含する事に、 他ならない。
其れ故に。
自由を得る為の、 其の存在にとっては。
恐らくは。
邪魔物以外の何物でも無いのだ。
聖なる洋菓子の、 返礼に。
「指輪が欲しい。」 「何時か本物を貰える迄。」
あの子は、 想いが具現化された形を希い。
返す刀で。
「本当に欲しがってたと想ってるの?」 「あははははは。」 「呪いでしか無いよね。」
其の存在が。
あの子の言の葉を、 否定する。
あの子は。
「指輪は呪いでも何でも無くて。」 「単純に唯嬉しかったよ。」
そう補うけれど。
其の存在も。
飽く迄、 あの子の想いの一部に、 違いないよね。
---------- References Mar.25 2014, 「真の主従は逆なのでしょうか」 Feb.27 2015, 「今の私は何方でしょうか」
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