恐らくは。
自身の内から、 滾々と湧き出る想いでは、 無いのだ。
飽く迄。
自身を、 削り取る事で。
初めて、 創り出される想いに、 過ぎないのだ。
其れ故に。
其の想いに、 本来宿される筈の、 実は。
糸瓜の様に、 隙間だらけで。
何度、 贈られたとしても。
決して、 響かないのだろうか。
優しさ。
本当の、 優しさでは無くて。
仮初めの、 優しさだから。
自身を削る余裕を、 失った時。
想いを贈る事など、 出来なく成るのかも知れない。
「優しさを。」 「思い出して。」
そっと、 掛けられた言葉に。
頭を、 垂れながら。
思い出すのでは無くて。
実は、 未だ探すべき事の様な、 気がするのだ。
---------- References Jan.04 2006, 「警戒して居る筈では無いのですか」
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