贈る言の葉の、 其の、 一つ一つには。
例え僅かでも。
其処に、 人が宿るから。
丁寧に、 丁寧に、 欠片を紡げば。
自ずと、 深意に巡り逢える。
言い換えれば。
視えぬ深意は。
自身の想いの欠如か、 言の葉に想いが無いのか。
其の、 二択の証だ。
「本当は別れたくなかったけれど。」 「別れざるを得なかった人って居る?」
唐突に問う、 あの子の言の葉に。
焦点が逢わず、 想いを見失う。
「何か在るの?」
「突拍子も無い事を言い出すのは。」 「私らしいでしょ?」
そう、 あの子は誤魔化すけれど。
らしい言の葉の、 其の裏に。
必ず委ねて来た想いを。
捉えられぬ今の俺に。
きっと、 失意を想うのだろうな。
---------- References Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
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