贅沢の、 其の価値は。
飽く迄、 千差万別で在って。
人の数だけ。
そして、 時の数だけ。
基準は、 存在し得るのかも知れない。
其れ故に。
其の刹那で、 欲した一番の事柄に、 辿り着いた時。
想いは、 揺れ震えるのだろうか。
高が、 一つの飲料如きに。
お互い。
予想外に多くの想いを、 重ね逢わせる。
無一文から、 辛うじて抜け出した、 其の初っ端に。
「あのね。」 「私、カフェオレ飲んだの。」
「カフェオレ?」
「小坊主資金でちょっと贅沢した。」 「やっとお茶以外の物を受け入れられる様に成ったんだよ。」
あの子は、 飲み物を欲し。
一番欲して居た、 そんな、 想い豊かな使われ方を。
あの子の体調が許した、 其の事に。
俺は。
殊更、 感謝した。
---------- References Jun.29 2014, 「気概は想いより重いでしょうか」 Jun.02 2014, 「賭事の様な治療でしょうか」
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