一つ、 一つ、 各々の要素が。
是と、 否と。
自身の位置を、 有して了わなければ。
其れを、 再構成した時に。
一意的に、 方位が定まるのだろうか。
各々の要素へと、 細かく、 裁断された後に。
初めて、 其れは貯蔵されるから。
鍵を以て、 要素を再構成すれば。
是と、 否と、 入り混じった想いが。
其処に、 出来上がる。
「明日は結婚記念日でしょ?」
娘の言葉で。
互いの重い腰が、 渋々、 上がった。
日付も。
想いも。
交わした輪も。
紅い葡萄酒も、 三鞭酒も。
皆。
事細かに刻まれて。
想起の鍵すらも。
何処かに、 失って終ったのかな。
---------- References Dec.07 2010, 「一つの幹に為り損ねましたか」 Dec.07 2009, 「想いの封は難しいですか」 Dec.07 2007, 「想いに理由は不要でしょうか」 Dec.07 2006, 「埋もれて了う日でしょうか」 Dec.07 2005, 「保険の欲しい婚姻でしょうか」
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