其の先に拡がる路を、 一つ、 一つ、 削ぎ落とし。
目標も、 希望も、 捨て去る事は。
決して。
総て失う事を、 意味する訳では無くて。
自身では無く、 自身を想う存在の。
後顧や、 憂いを、 取り除く事で。
次の一歩を踏み出させる為の。
其の想いに、 他ならないけれど。
同時に其れは。
自身を孤に追い詰める事と、 同義だから。
其処に、 ほんの一握りだけ。
心惹かれる想いを、 残すべきじゃ無いのだろうか。
他ならぬ自身を支える為に。
「何時か雪祭りに行くんでしょ?」
「そうだよ。」
「何時かカンガルーとボクシングするんでしょ?」
「エアーズロックの上でね。」
二人の約束を出しに、 俺を励ます振りをして。
あの子は、 自身を奮い立てる。
身体。
相当辛いんだろうな。
---------- References Oct.08 2013, 「唯一の支えを絶てますか」 Oct.06 2013, 「手を離せますか」 Oct.06 2012, 「想いの後始末だと言うべきでしょうか」 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
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