互いの境界に備わる、 其の壁の、 厚さや高さは。
千差万別だけれど。
大きな緩衝領域を、 肇から、 有しなかったとすれば。
立場に依って、 互いの立ち位置が変わる事など、 無いのだろうか。
其れ故に。
互いの距離が、 変化する、 其の前も後も。
然程、 交わす言の葉の中身や重み付けに、 違いが無いのかも知れない。
善し悪しとは別に。
立ち居振る舞いと、 其の意図が。
何故か、 容易に手に入る。
「あのね。」 「最近真剣な話ばかりして居るから。」 「話せば話す程、小坊主の声が暗く成るんだよね。」
「仕方ねぇだろ。」 「そうなるの、良く知ってるでしょ。」
「うん。」
「あのね。」 「身内じゃ無いから何も話せないし。」 「身内じゃ無いから一緒に先生の話も聞けないけれど。」
「今迄も総てを話して無い事の方が多かったから。」 「大体は想像付くし。」 「伝わって居るから大丈夫だよ。」
お互い、 察しが良過ぎる事は。
本当は。
不要な想いなのかも知れないね。
---------- References Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」
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