嘗ての、 待つ身と。
今の、 待たせる身と。
其の負荷は、 何方が高いのだろうか。
自身への、 制約や、 束縛や。
或いは、 想いと異なる行動の、 其の数は。
明らかに、 前者が多いのに。
何故か。
後者の侵襲を、 より強く知覚する。
個人差か。
性差か。
其れとも、 単なる慣れなのか。
純粋に、 想いに特化する事が、 許される立場より。
想いと乖離した、 行動の、 強制が。
事在る毎に、 自身を削るのだけれど。
あの子は。
「待つのは嫌なの。」 「待つのは辛いの。」
動けぬ自身の在り様に、 斬られて了うんだね。
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