満ちた想いの、 其の先は。
飽く迄、 満ち足りぬ想いで。
積み重ねた想いの、 其の次は。
嵩を増した想いを、 希うから。
何時かの、 想いを満たせぬ刻を。
常に、 待ち続けるのだろうか。
跳ねる鯨の水飛沫を、 遣り過ごし。
跳ねる入鹿の水飛沫を、 横目に観ながら。
幾度と無く重ねても。
其の唇は。
想いの不足と、 温感の欠如とを、 訴え続けた。
「むなしいね。」
「虚しい?」
「日本語って難しいね。」 「しかも漢字言っただけで意味通じるし。」
あの子が放つ一字を、 鋭敏に、 感じ獲り。
余計に、 其の一字の想いが、 増幅される。
僅か数時間前の、 逢瀬の疼きが。
未だ、 冷めても居ないのに。
総て、 無に帰して終う様に想う、 此の刻は。
何時か。
実に変えられるのかな。
---------- References Sep.19 2011, 「何を求めて逢うべきでしょうか」
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