雲間の朝日に想うこと


< 視界の月は同じ月でしょうか >


見上げた夜が、
何れ程、
同じに見えたとしても。

其れは、
飽く迄まやかしで。




音感や、
温感や、
其の場の感覚に加えて。


高度や、
照度や、
時差に起因する要素も。

異なるのだ。









其れ故に。


其処に、
懸命に想いを加えては。

其の距離を、
埋め合わせるのだけど。













一度、
知って了った味は。

今後、
其の作業を妨げるのだろう。




きっと。

























 「案外明るいんだね。」

 「そうだね。」

 「同じ月を見て居るね。」

 「そうなるね。」



見上げる、
其の赤茶けた月色に。

あの子から、
自然に零れた言の葉は。












繋いだ手を介して。

随分と、
増強されて終うんだね。






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2011年12月10日(土)


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2005年12月10日(土) 肖れるでしょうか
2004年12月10日(金) 敵故に理解が早いのでしょうか
2003年12月10日(水) 虫が良過ぎる言葉でしょうか





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