想いを、 強く、 育てる刺激。
想いを、 強く、 惑わせる刺激。
刺激が産み出す、 其の効力は。
両極に、 位置するけれど。
好奇でも。 嫉妬でも。 不安でも。 意地でも。
想いを増幅する刺激に、 他ならないから。
気が付けば。 我に返れば。
何故に執着したのか、 執着の理由は、 何処かに立ち消えて。
其の、 滑稽な執着のみが、 其処に、 残されるのだろうか。
希望が増幅された理由は、 不明瞭だけれど。
「牛たん?」 「小坊主だけずるい!!」
接待から帰宅した俺に。
増強された願望の飛礫が、 飛んで来た。
自身に見えぬ、 其の場に。
何れの想いを抱いても、 不思議では無いから。
「私も行きたい!」
「良いよ、今夜行こう。」
姫の希望に添える様、 俺は、 提案を飲んだのに。
「着替えて待ってろって言っただろ!」
「だって。」 「私のブログが落ちてたんだもん。」
待ち侘びた筈の、 其の夜が。
どうして、 通信機器の不調に掏り替わるの? |