其処に宿る、 想いの強さに比例して、 揺れが、 大きく成るのだろうか。
其処に在る想いの強さが、 大きい程に、 強く、 想いが折れるからか。
其れとも。
其処に宿り在る意思が、 賺した罰として、 記念を奪って了ったのか。
或いは暗示か。
逆に、 身代わりで、 其の姿を差し出したのか。
倒れ壊れた数々の家具を、 一つ、 一つ、 整理しながら。
互いを一にした日の、 其の記念の、 三鞭酒用の硝子杯が。
真っ先に、 下敷きに成った事を知る。
「高価な物から壊れるよなぁ。」 「此の食器も粉々だ。」
其の一つ一つを。
姫は、 値踏みしながら。
「余程嫌だったんじゃないの?」 「此れで柵が一つ無くなったね♪」
瞳を爛々と輝かせ。
想いへの、 踏み絵を迫った。
形さえ無ければ。
壊れる事も、 割れぬ様にと護る事も、 不要だけれど。
其れは。
何も望まぬ事と同義では、 無いのかな。
---------- References Mar.11 2011, 「浮かんだ命が真実でしょうか」 Dec.07 2010, 「一つの幹に為り損ねましたか」 Dec.07 2009, 「想いの封は難しいですか」
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