想いの全てを、 一つ、 一つ、 自身に刻み込み。
余さず、 記憶する機能は。
互いを紡ぐ為に在るのでは無くて。
其れを、 半ば自動化する事で、 効率化し。
動力の、 限り在る燃料を、 極力節約する為なのだ。
其れ故に。
常に自身の要石として据え続け、 丁寧に、 丁寧に、 歩んで居た心算でも。
新規性を欠いた要石は。
何時の間にか、 其の、 本来在るべき姿を失うのかも知れない。
唯の、 日常作業と化したのか。
機械的な排泄処理を、 営むだけなのか。
其れとも。
諍いが、 互いを裂く道具では無いのだと。
深く、 想い定めて居るからだろうか。
「喧嘩した後で。」 「お互いを傷つけた後で。」 「抱きたく無いって想ったりしないの?」
姫の言葉の方が。
想いを紡ぐ為の、 本来在るべき姿に近いと、 気付かされた。
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