毎年、 毎年、 時季が訪れる事を、 待ち望み。
毎年、 毎年、 艶やかな眩しさに、 目を細める。
自身の、 奥深くに根付き。
幾度も想い返す、 其の花が。
其の、 盛りの時季に。
想いの範疇から、 消失するのだろうか。
鮮やかな色に宿した、 好きは。
一つの、 秘められた想いを。
具象化する為の、 方策だったのかも知れない。
「白木蓮ね。」
「そう。」 「好きでしょ?」
坂の街の人が、 好きだと口にした花を。
撮って、 贈ったけれど。
「そう。」 「好きでしょ?」
「今は。」 「小坊主と観た梅で一杯なの。」
坂の街の人は。
別の花が想いに在ると、 口にした。
---------- Reerences Feb.28 2007, 「何時か俺も消えるのでしょうか」 Mar.31 2007, 「強い意識が在ったのでしょうか」 Mar.21 2007, 「強靱な想いでしょうか」
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