其れ自身に、 宇宙を住まわせて。
留まる事無く、 常に拡大し続けるから。
陽気も陰気も、 歓喜も悲哀も、 平静も狂気も、 痒みも痛みも、 美麗も妖艶も。
想いの器は、 包み込んでしまうのかも知れないけれど。
痛みに耐えながら、 無茶をして迄。
其の想いを届ける必要が、 在るのだろうか。
「痛い!」
「だからやめとけって。」
「嫌だ!!」
強情で、 聞き分けも無い。
「でも痛い・・・」
「だからさやめろって・・・」
「良いから!」
必要の無い強情に、 尚もしがみつく。
相も変わらぬ姫の、 理解し難い強情っぷりも。
身体を壊して迄、 俺へ向かう想いの顕れと、 解釈せよと言うのか。
どれ程の想いが、 其処に含まれて居ようと。
苦痛で顔を歪めた其の姿など、 要らないのに。
如何して、 そんな時に限って。
捻った腰の、 其の痛みに耐えながら。
無理に身を乗り出して迄、 抱擁を迫るの? |