確かに。
其処には、 個人差が存在して。
決して。
個々の是とする領域は、 画一的な基準では無いのだけれど。
果たして。
未成熟な要素で構成される、 存在にも。
其れが、 適用されるのだろうか。
寧ろ。
何方かと問えば、 画一に近接した基準で。
純粋に、 旨味成分だけを選択し。
他の香味を、 排除するのでは無いのだろうか。
此の、 蓼を食う虫は。
如何に掛け合わせた結果、 成されたのか。
浮かぶ疑問符の、 其の先は。
何度も、 漂い、 彷徨った。
「御浸しだよ?」 「此れ食べるの?」
白米や豆腐や肉を避け。
つぼみ菜を、 大喜びで頬張る娘の口に。
半ば、 呆れ顔で。
箸先を、 運びながら。
---------- References Mar.05 2007, 「誰の真似の心算でしょうか」
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