内から、 外へと、 放たれる想いの、 其の差配は。
飽く迄、 想いとは異なる機構で、 制御されて居るから。
漏れ出す想いの大小は。
決して、 秘める想いの多寡とは、 比例しない。
其れ故に。
相手の想いの表出を、 誘発可能な、 土俵へ。
自身を上げる事で。
初めて。
想いの有無を測る事が、 可能と成るのかも知れない。
坂の街の人の、 其の、 表現に。
目を閉じた儘、 気付かぬ振りをした。
「一回しちゃったもんね。」 「だって、小坊主くーくー寝てるんだもの。」
「気付かなかった・・・」
「キスしたときは眠り姫なんだもん。」 「もっと激しく奪えば良かったかな。」
坂の街の人は。
自分から、 素直に、 想いを魅せてくれた。
やっと。
---------- References Feb.25 2007, 「響きを贈れて居ますか」
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