何気ない、 其の仕草には。
其の人の、 素の想いが宿るから。
何気ない振る舞いに、 ふと、 惹かれるならば。
其れはきっと、 核心に迫る想いなのだ。
迷いや、 惑いなど。
何処でも、 転がって居るけれど。
時として、 想いの芯を見失う事すら、 在るけれど。
何気ない仕草に、 笑みが、 零れるならば。
其処に、 真が在る筈なのだ。
「何故片腕だけ脱いでるの?」
「本当だ、遠山の金さんだね♪」
「金さんは首の所から腕を出すの。」 「姫は片腕を脱いでるじゃん・・・。」
「細かい男ね。」 「どうでも良いじゃん。」
寝起きの、 不可思議な姫の出で立ちへ。
想わず零れ出る、 俺の笑顔。
其の笑みは、 信に足る笑みに違いないよね。
---------- References Feb.21 2005, 「退かしたいと願って居るのでしょうか」 Feb.03 2005, 「何故に其の手を切らぬのですか」 |