何処迄想いを積み重ねれば、 溝を埋める事が出来るのだろうか。
迫った筈の向こう岸が、 静かに逃げて。
再び途方に暮れる。
年齢差を意識せずに、 想うから。
其の差を、 僅かにでも感じさせぬ行為で、 相手と対峙するけれど。
其の一方で、 年齢差を意識もして、 想うから。
其の差を、 僅かにでも内包する言葉が、 表出すると。
想いの不安定さを察知して、 想いが揺れる。
「所帯染みて来たってよ?」
「忙しくて、」 「他の事に手が回らないからじゃ無い?」
相手に伝わった意図は。
共に自身が乗せた想いとは、 懸け離れた物。
所帯染みるを、 歳と共に活動力が低下して来たと、 捕らえた俺と。
他の事を、 他の人と解釈した姫と。
其処に産まれた境界線は、 元を探れば、 如何しても年齢差に行き着くんだ。
如何に想いを語れども。
力を抜けと言える程の努力には、 未だ達して無いだけ。
---------- References Jan.18 2004, 「交えられぬ違いなのでしょうか」 |