場に在る流れに、 自身を、 乗せて初めて。
其の場を、 享受出来るのだけれど。
唯でさえ。
時に、 自身を其の場へ委ねられず。
疎外感を味わう事が、 在るのだ。
其の上で。
自身を、 流れに乗せる為の、 其の手段が。
一つ、 此の手に無いとしたら。
眼前の、 場を享受する存在を、 目の当たりにしながら。
果たして。
如何に、 想うのだろう。
「逃げちゃった。」 「どこか異分子なんだ。私。」
坂の街から届く、 半ば、 投げ遣りを含んだ文に。
応じる様に。
両の耳に、 手を添えた。
一個の感覚を封じた儘、 一瞬の刻を、 共有する事が。
此の俺に、 出来るのだろうか。
「一番楽しい語らいに入れないのよ。」 「慣れないんだなぁ…一番深いところは。」
家族との語らいにすら。
疎外感を感ずる人を、 相手に。
---------- References Jan.26 2007, 「境界は定まって在るのでしょうか」
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