自身に注がれる、 想いの手は。
決して、 一つでは無い。
自身が注ぎ行く、 想いの手も。
飽く迄、 一つでは無い。
けれども。
自身の独占欲は、 時に、 勘違いする。
注がれ在る数多の光に、 敵意を覚え。
注ぎ在る数多の手を、 全て、 頬張るのだ。
自身に放たれる想いを、 複数望み。
自身から放つ想いを、 複数、 存在させながら。
同時に。
俺が放つ想いの切片が、 他方へ向く事を、 決して許さなかった。
其の振る舞いが。
今の、 矛盾を招いたに過ぎないのだ。
他者の為の空間など。
一つの手を失った時、 自身に、 穿たれる穴など。
別の手に、 さっさと埋めて貰えば良い。
複数の手を、 拒絶し、 否定したのは。
丘の上の人自身じゃないか。
---------- References Oct.25 2006, 「何故に相手は俺なのですか」
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