一つの事柄は。
数多在る言葉を以て、 表現可能で。
想い浮かぶ言葉を、 並べ、 練り。
的確な表現として、 言の葉を、 放つのだけれど。
時に、 其の言の葉の選択を、 見誤る事は。
別段、 不思議な事では無い。
けれども。
自身に、 浮かび上がる言の葉は。
飽く迄、 自身に巣喰う想いの範囲から、 生じる物だから。
何れ程、 精査を繰り返そうと。
或いは、 浮かぶ儘に放とうと。
生じた言の葉が、 其処に、 潜み棲む事を。
否定は、 出来ぬのだ。
自身の価値は、 丘の上に、 幾ばくも残されて居ない。
言葉を重ねて、 何れ程、 意図を加えようとも。
其の決定打が、 既に、 其処に在る。
例え、 局所的な一部分へ宛てた、 形容だとしても。
「旦那が二人いるみたいなんだもの。」
其の言葉が、 届いた時点で。
---------- References Oct.08 2006, 「星なら想いを注げるでしょうか」
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