時に、 尖鋭化しては。
互いに、 傷を負わせて終う、 其の想いを。
緩め、 丸め、 温め、 軟化させる術として。
其処に加わる圧力を、 逃がす為の、 緩衝材を。
人は、 築いて終うけれど。
想いを強化する筈の、 其の緩衝材は。
徐々に、 徐々に、 想いを蝕み。
他者への想いを、 育て。
向かうべき方向への、 其の想いを、 鈍化させてしまうのだ。
何もかもを、 解放し、 ぶつけて。
其処で初めて、 一歩目が始まるのに。
其処を知らぬ者は。
何時の間にか、 新たな緩衝材を用意して終う。
其れが、 自身の想いを育む手段と、 勘違いして。
緩衝材、 其の物こそが。
破壊の因なのに。
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