恐らくは。
お互いに、 唯、 支えを欲して居るだけなのだ。
自身に、 依存される事無く。
独立した互いが、 自発的に、 想いを注ぎ逢って。
共に、 一つの結晶を育み、 進むのだと。
想って居る筈なのだ。
けれども。
其の、 相手の想いを前提に、 成立する過程に。
お互いが、 危機感を感じ。
互いへの信用を、 疑って了う。
問題が、 浮き彫りに成る時など。
大抵は。
「子供もう一人作るとか言ったら。」 「姫はどうする?」
そんな軽い冗談が、 切っ掛けだったりするのかも知れない。
「嫌よ。」
「そんな事したら、母親放棄よ!」 「私は子育て放棄するからね!」
「ただでさえ育てるの嫌なのに。」
俺が、 どれだけ想いを注ごうと。
一部とは言え、 嫌と、 宣言された事を。
俺は、 姫に強いるのだ。 |