完成された機能が。
其の身に、 在るのならば。
襲撃を。
的確に捕らえ、 応じ、 排除する事が。
可能と、 成るのだけれど。
其れでも。
時には、 自身を喰い破られて。
敵の跳梁を、 許して終うのだ。
其れ故に。
機能の、 具わらぬ存在には。
微力な、 敵ですら。
自身を、 危機へと追いやり兼ねない。
止まらぬ咳を、 心配する素振りも魅せずに。
「せっかく産まれても。」 「小坊主だけ隔離されて会えないんだよ?」
「誰のせいで。」 「風邪引いたと思ってんだよ。」
「此の子。」 「大騒ぎして喜んでるよ!」
姫と娘は。
共に、 俺を笑い物にする。
逢えぬ理由が、 風邪であったなどと。
口が裂けても、 言える物か。
---------- References Jan.21 2006, 「効率は逆に良いのでしょうか」
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