飽く迄、 素直な想いの表出なのだ。
決して、 駆け引きの為の言葉では無く。
素朴で、 純粋な感情を、 其処に並べる故に。
其の言葉が、 真実味を帯びるのだ。
けれども一方で。
其の、 真実味こそが。
効率的に、 冗談を本音に換え。
効果的な、 駆け引きの道具に成る事を。
お互いに、 良く理解して居るのかも知れない。
受身同士故に。
同僚が、 恋愛対象に成るか否かを、 問われれば。
間違い無く肯定だから。
「小坊主的に、彼女はありなんでしょ?」
「ありだよ。」
素直に、 即答した俺に。
「この年で彼氏の出来ない私を。」 「みんなで心配してくれるんですよ。」
素直に、 即答した同僚。
同僚は、 理解の上で捌いたのだ。
俺が放つ言葉も、 飽く迄、 二人の間を中間色に染める言葉なのだと。
---------- References Jan.31 2005, 「壁の内を護れますか」 |