文字や、 行為には。
同時に、 複数の意図を宿す事が、 可能だから。
複数の想いや、 意味や、 意図や、 意義や。
或いは、 遊び心や隠し味の類を。
一つの振る舞いに、 態と、 混在させるのだけれど。
宿された、 其れ等の想い全てを、 受け摂る事は。
然程、 容易くは無い。
其れ故に。
表出した意図に、 囚われ、 惑わされ。
時に、 深の意味へ辿り着けずに、 終わり。
或いは。
単独の想いで構成された、 高純度の意思を。
相手に叩き付ける必要が、 在るのかも知れない。
雑菌を取り除く、 自身の薬を。
自らの手で、 内に招き入れる行為に、 怯える姫は。
「小坊主の先っぽに。」 「乗せて入れる?」
治療行為を。
俺の、 特定の部位に委ねようと、 画策した。
まるで。
予め、 殺菌をしてから入って来いと、 言わんばかりに。
---------- References Nov.03 2005, 「取るに足らぬ存在でしょうか」 |