雲間の朝日に想うこと


< 祝えぬ誕生日でしょうか >


想いを排除し。

現実を、
真っ向から直視して、
結論を導いた。




自身だけは、
傷を負わずに済む、
其の算段を。

常に、
考え続ける相手を。


其の、
鋭利な結論を以て。

卑怯だと罵った。










応えを出さず。

逃げて、
逃げて、
先送りして。



残された選択が、
既に、
一つしかない所迄。

俺を、
追い込んだのは、
姫自身に、
他ならないのに。







其の、
唯一の選択を。


 「認知だけしてもらって良い?」


選んでも良いかと、
姫は、
俺に問うのだ。




















好きだから怖い。

再び壊れるかも知れないから、
進みたくは無い。







壊れた過去を、
持つ故の。

僅か、
其の一つの想いを。




真っ先に、
理解すべき存在が。

何故に、
其れを理解してやれない?












 「決められないなら決めてやる。」
 「精算しようよ。」
 「半端な雄の子なんか残すな。」
 「綺麗さっぱり全部壊せば良い。」



日付が変わると、
ほぼ同時に。

罵声と、
怒声で、
始めて終う。








姫の、
一年に一度の記念の日を。


そして恐らくは。

俺と二人切りで祝える、
最後の誕生日を。


2005年09月08日(木)


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History
2004年09月08日(水) 想いの波も荒れる日でしょうか
2003年09月08日(月) 力みは少し取れましたか
2002年09月08日(日) 何色に光っていましたか





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