雲間の朝日に想うこと


< 高次の想いは不要なのでしょうか >


高度に、
進化し行く過程で、
人が、
此の手に修めた物は。

言葉に、
他ならないのだから。




言葉に乗せる、
想いの量如何に因らず。



言葉を吐き、
其の音を、
相手の耳に伝播させる事が。


重要視されて了うのだろうか。








 「私のこと好き?」

 「好きだよ。」

 「どのくらい?」

 「大大大大大好きだよ。」



何度と無く、
単調に、
繰り返されても。



変わらずに、
言葉は響き続け。


不思議と、
勢いを、
与えてくれるのだ。











けれども。



其の、
言葉の魔力は、
不公平で。


決して、
俺には微笑まない。











 「俺の事は好きなのか?」

 「好きだよ。」

 「どの位?」

 「大大大大大大好きだよ。」

 「俺より一つ増えるの?」

 「小坊主より好きだもん。」













 「そんなに好きなら籍入れてよ。」

 「どさくさに紛れて何言ってるのよ。」





言葉では。

姫の壁へは、
辿り着けないのかな。


2005年08月17日(水)


----------
History
2004年08月17日(火) 呪縛は薄れ掛けて居ますか
2003年08月17日(日) 時が奪って行きませんか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL