雲間の朝日に想うこと


< 逢いたい故の略奪劇ですか >


何度も、
何度も、
煮え湯を飲まされて。

十二分に、
記憶は、
埋め込まれたから。



危険に応じる其の場所が、
半ば自動的に、
注意を喚起する事は。


飽く迄、
正常かつ自然な反応だけれど。




本来は、
防衛的に機能する為の、
場所だから。




身体に、
何の危険も及ぼさぬ筈の、
略奪劇が。

何故に、
眠りをも侵食するのだろうか。








俺のおかずが、
減って終った事を。

想った以上に、
今迄姫は、
悔いて居たのだろうか。















 「舌なめずりしてたんだよ!」
 「だからもう一回買いに行ったんだよ!」


我が家には、
居ない筈の飼い猫に。

買ったばかりの鰊を、
喰われ。



 「小坊主がお水あげないからだよ!」


自身の油断を。

何時も通りに、
姫は俺に擦り付る。












 「夢であのにしんを食われたの!」
 「わざわざまた買いに行ったんだから!」
 「小坊主がちゃんと猫に水あげてれば・・・」

 「それを俺のせいにするなよ。」


昼寝から寝覚めた姫は、
一気に捲し立て。

そして、
冷蔵庫の鰊を、
確認しに向かった。











そろそろ、
逢いに行こうか?





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References
 May.20 2005, 「傍に望むのは違う相手でしょうか」
 May.13 2005, 「俺より想いが深い日なのですか」


2005年07月10日(日)


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History
2004年07月10日(土) 抉じ開けずに包んで居れば良いですか
2003年07月10日(木) 役立たずを許してもらえますか
2002年07月10日(水) 俺は必要無いのですか





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小坊主
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