例え、 強い拒絶の想いが、 在っても。
或いは、 強い拒絶の想いが、 在るからこそ。
半ば強制的に。
望まぬ風景が、 目の前に、 何度も現れるのだから。
其の世界は。
飽く迄、 防衛本能の一環が、 表出しただけで。
決して、 病的な物では無いのだ。
けれども。
相手や、 自身を。
何度も傷付け、 幾度も抉るから。
其の世界は。
徐々に、 想いを蝕んで行くのだろうか。
周期的な、 後ろ向きの背中に。
「自分は病気かもしれない・・と思ってしまった。」
姫は、 初めて、 弱音を吐いた。
独りで、 気に病む事無く。
一緒に、 緩やかに、 治せば良いのだ。
毎日の様に見て居た、 其の嫌な夢は。
今は、 何ヶ月かに一度の、 夢なのだ。
「小坊主、もう夢で言わない?」
「言わないよ。」
「此の人は友達だからって言いながら。」 「一緒にお風呂に入ったりしない?」
「しないよ。」
何れだけ、 嫌な夢を見ても。
今朝も、 俺は隣に居るでしょう?
---------- References Jan.23 2005, 「一晩で季節は戻るのでしょうか」 Dec.02 2004, 「二人切りの夢も離別の詩なのですか」 Dec.06 2004, 「助け舟でしょうか」 |