眠りに就いた、 其の、 脳裏の中で。
形創られる世界は。
何れ程、 其の詳細を耳にした処で。
他人には、 創り得ぬ世界だから。
暫く続いた、 其の、 出来事が。
何の目的で、 何の様な手順で、 生じた物か。
他人に、 理解出来る筈は、 無いのに。
「何でだと思う?」
本人すら、 其の理由が浮かばぬと言う。
未知は、 不安を呼び覚ますのだ。
何処で、 其の行為が出現するか、 判らぬから。
怖れを抱くのだ。
「今日はズボン脱げてなかったよ!」
起き抜けに、 笑顔を振り撒きながら。
姫は、 自慢気に言うけれど。
普通、 寝て居る間に脱ぐ物?
---------- References Jun.21 2004, 「脱げる相手なのですか」 |