新たな船出は。
飽く迄、 個々人の船出で。
踏ん切りや、 覚悟を、 個々人が持ち合わせぬ限り。
新たな旅には、 成り得ない。
既に一度、 出港を経験した人間故に。
二人の船出が。
個々人の、 船出の覚悟の上にのみ、 成立する事を。
肌で、 知って居るのだ。
其れ故に。
半ば、 頑なな想いを。
決意の象徴として、 言葉で、 表現したに過ぎないのだろう。
「一人にして。」
「どうして?」
「一緒に住みたくない。」
ちゃんと、 踏ん切りと覚悟を持った、 区切りなのだ。
其処に、 俺が介在しないだけで。
きっと。
望む想いとは裏腹の、 言葉で。
---------- References Nov.29 2004, 「春は来ないのでしょうか」 |