想いの深部に触れて。
奥底から、 相手を理解しようと、 想うからか。
其れとも。
想いの深部を、 無制限に解放して。
相手の侵襲を、 許容するからだろうか。
相手が、 近しい関係程。
感情の幅が拡張され、 同時に、 大きく揺さ振られるのだ。
正の方向にも。
逆に、 負の方向にも。
其れ故に。
表面的に、 円滑に、 其れだけで良い相手は。
一見すると。
正の部分のみを取り出せる、 極上の位置に、 居続けられるのだ。
正方向で在る筈の、 想いが。
負方向の激情へと、 早変わりして居た事に。
「小坊主の周りの女は。」 「おいしい所取りなんだもん!」
泣き喚く、 姫で、 初めて気付く。
想いの暴発を。
少しは、 上手に扱える様に成ったと、 想って居たのにな。
---------- References Dec.08 2004, 「暴発の前に気付けますか」 Nov.12 2004, 「心の一部を捨てられますか」 |