雲間の朝日に想うこと


< 春は来ないのでしょうか >


絶える事の無い、
永続的な刻の流れの中で。


変わらずに、
其処に在る物も。

続く事無く、
消滅する物も。

新たに、
出現する物も。


何れも、
大切な物だけれど。




仕事。
恋愛。
生死。
人生。

何の区切りも、
同時に、
新たな始まりで。


其の、
切り替わりの瞬間には。

少しだけ、
踏ん切りと覚悟が必要なのだと想うのだ。














来春は、
区切りの瞬間で。


俺も、
姫も、
姫の息子も。

今迄と、
完全に同じ形は取れないから。




来春は、
巣立ちの瞬間で。


俺も、
姫も、
姫の息子も。

今の場所には、
共に住んで居られないから。







懸案を、
一つでも解決しようと。


 「家、どの辺で探すの?」
 「何時迄に出れば良いの?」
 「姫と、一緒に住めるの?」


俺は、
姫に話を振ったのに。















如何して、
はぐらかすのだ。

















怖かろうと、
不安だろうと。

そして、
俺を信じられなかろうと。



区切りの刻は、
必ず、
眼前に現れるのに。





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References
 Nov.13 2004, 「終着駅への誘いでしょうか」


2004年11月29日(月)


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History
2003年11月29日(土) 其の価値を忘れて居ませんか
2001年11月29日(木) もう少しだけ近づけませんか





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