絶える事の無い、 永続的な刻の流れの中で。
変わらずに、 其処に在る物も。
続く事無く、 消滅する物も。
新たに、 出現する物も。
何れも、 大切な物だけれど。
仕事。 恋愛。 生死。 人生。
何の区切りも、 同時に、 新たな始まりで。
其の、 切り替わりの瞬間には。
少しだけ、 踏ん切りと覚悟が必要なのだと想うのだ。
来春は、 区切りの瞬間で。
俺も、 姫も、 姫の息子も。
今迄と、 完全に同じ形は取れないから。
来春は、 巣立ちの瞬間で。
俺も、 姫も、 姫の息子も。
今の場所には、 共に住んで居られないから。
懸案を、 一つでも解決しようと。
「家、どの辺で探すの?」 「何時迄に出れば良いの?」 「姫と、一緒に住めるの?」
俺は、 姫に話を振ったのに。
如何して、 はぐらかすのだ。
怖かろうと、 不安だろうと。
そして、 俺を信じられなかろうと。
区切りの刻は、 必ず、 眼前に現れるのに。
---------- References Nov.13 2004, 「終着駅への誘いでしょうか」 |