雲間の朝日に想うこと


< 飛べぬ理由は何処ですか >


お互いには、
別々に営む世界が在って。

一方で、
二人で築く世界も
其処には在る。




其れ故に。


例え、
其の世界の内の局所で、
生じようと。


地殻変動の様な、
急激な変化は。

何れの世界にも、
新たな風と、
新たな歪みを、
運んで来るから。







互いの絆を、
太く、
太く、
育て上げて。


世界が歪まぬ様に。

お互いを、
想い逢うのだろうか。











自身の去就を、
二人の会話に持ち出す、
其の度に。

必ず、
別れ話が付随する事が。



進歩の無い二年間を、
象徴する様で。

反吐が出る。












 「小坊主、もう家に帰って。」
 「二週間あげるから、荷物まとめて。」








俺の選択肢も、
俺の配慮も。

何れも此れも、
姫の、
気に入らないのだろうか。




盛んに別れを切り出す、
其の振る舞いは。

本心から出て居るのだろうか。




其れとも。


只、
俺を想うが故に。

離れた方が良いと、
勝手に、
判断を下して居るのだろうか。















きっと、

伝え切れて居ない、
肝心な何かが。




未だ、
互いの胸の内に、
秘められて居るのかも知れない。





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References
 Oct.09 2004, 「距離は恐怖の対象ですか」


2004年10月24日(日)


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History
2003年10月24日(金) この画は切り取れませんか





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