無責任賛歌
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2004年07月04日(日) |
風、風〜、風、風〜、な〜にをやっても風まかせ〜♪ |
朝の特撮、アニメをツラツラ見たあと、昼から百道まで外出。 福岡市博物館での「平賀源内展」を見に行くためだが、今日が実は最終日。当初はしげと一緒に行くつもりだったのが、どうしても都合が合わずに断念した。 「エレキテル」の実験実演なんてのは予想範囲であったが、当時大流行したという反射式のぞき眼鏡が多数展示されていたのは嬉しかった。どの程度立体的に見えるものなのか、こればかりは図録ではわからず、現物を覗いてみるしかないのである。予想した通りではあったが、レンズを通して見たからと言って、さほど立体的に見えるわけでもない。けれど遠近法で描かれた絵自体に接するのが初めてであった日本人には、充分3Dに見えたんだろうと思われる。 みなもと太郎『風雲児たち』、水木しげる『東西奇ッ怪紳士録』の原画、幻のNHK時代劇『天下御免』の番宣ハガキなども展示。山口崇が若いことと言ったら。 みなもと太郎の原画などをじっくりと見ると、滲んだ印刷の線とは違っていて、本来の線が抜群に滑らかで美しいことがわかる。こういうところにまで目を配ってくれているのだから、源内ファンにも相当なオタクがいるのだろう(^o^)。 図録には載っていない、最近発見されたばかりの司馬江漢筆の風景図などは、「来て見てよかった」と思える逸品であった。 大学の頃から源内のファンで、墓参りまでしたくらいなのだが、そのころ源内の墓は雨曝しであった。20年の時が過ぎ、今はきれいな白木の屋根が付けられているようである。源内さん、喜んでるだろうか。
博物館の帰り、天神LIMBに寄って、DVDを買い込む。最近は博多駅の紀伊國屋でたいていの用が足りるので、LIMBにはとんとご無沙汰である。DVD『怪奇大作戦』は今回で完結。『古畑任三郎』2ndシーズンのDVDボックスはもう先月くらいに出ていたのだが、ようやく購入。こうしょっちゅうシリーズものだのボックスばかり買っていると、毎日見る映画、DVDには事欠かないどころか、溜まりまくりである。『古畑』も果たして全話見られるのはいつごろになるか。
夜、福岡市民会館で、ラクーンドッグさんの練習を見学。 しげがドッグさんの「エコロジーな缶詰ワールド」に参加することになったので、様子をちょびっとだけ覗かせてもらうつもりだったのだが、気がついてみると、肉練はやらされてるわ、フルーツバスケットはやってるわで、なんだか随分馴れ馴れしくなっているのであった。厚顔無恥だよなあ、オレ。 ドッグさんとこは次の公演、『裁きの檻』の稽古の真っ最中。なんだかお邪魔してしまったようで心苦しかったのだが、人んちの練習風景というのはやっぱり参考になるのである。ドッグさんのほかには、キャストは、冨田文子さん、草野久美子さんのお二人。三人芝居で、しかも男一に対して女二なのは今度のウチの芝居もなのであるが、この「三人」という構成は、演劇の基本中の基本のようなパターンである。それだけに、それぞれの役割がクサイくらいに明確でないと、逆にキャラクター同士の葛藤が散漫になってしまいかねないという怖さもある。まだ本読みを始めたばかりなので、そのあたりのことはなんともコメントのしようがないのだが、ドラマの骨格はなかなか興味深いものがあったので、ぜひ面白いものに仕上げていってほしいのである。
DVD『古畑任三郎』、1話〜3話。これもファーストシーズンを含めて、感想をコンテンツに挙げたいのだが、時間が全然ないのである。
『げんしけん』のテレビアニメ公式サイトが開設。 気になるスタッフ・キャストは以下の通り。 〔スタッフ〕 原作 木尾士目(講談社・月刊「アフタヌーン」連載) 監督 池端隆史 シリーズ構成 横手美智子 脚本 横手美智子、池田眞美子、中瀬理香、吉田玲子、平見瞠、高橋ナツコ、小林靖子、花村こけし キャラクターデザイン・総作画監督 木下裕孝 美術監督 奥井 伸 色彩設計 西香代子 撮影監督 土田栄司 編集 田熊純 音響監督 明田川仁 音楽制作 ランティス 制作 ジェンコ アニメーション制作 パルムスタジオ 製作 現視研研究会 〔キャスト〕 笹原完士 大山鎬則 高坂真琴 斎賀みつき 春日部咲 雪野五月 斑目晴信 檜山修之 田中総市郎 関 智一 久我山光紀 乃村健次 大野加奈子 川澄綾子 笹原恵子 清水香里
うーむ、ヒロインがまた雪野五月。『トライガン』以来、見るアニメ見るアニメ、雪野さんで、もしかして第2のハヤシバラを狙ってるのか、という気がしないでもないのだが、そのわりに雪野さんの声って、特徴があまり感じられないのである。斑目が檜山さんというのは、まあ、合ってるのかな。 キャラデザインなんか見てるとかなり不安材料がありはするのだけれど、それなりのものにはなってほしいものである。 サイトはこちら↓ http://www.genshiken.info/
2003年07月04日(金) 私は多分ちょっと本気で怒っている/『放送禁止歌』(森達也) 2002年07月04日(木) 丼より皿/『快傑ズバット大全』(ブレインナビ)ほか 2001年07月04日(水) 喉が異常に乾くよう/DVD『少年ドラマシリーズ ユタとふしぎな仲間たち』ほか
2004年07月03日(土) |
ずっと寝てたんで、たいしたネタはありません。 |
ようやく休日。けれど、二日間出勤しただけで体力使い果たしてたせいか、夕方まで死んでいた。と言っても、夕べ寝つかれなくて、朝方になってようやく床についたせいなのだけれど。それでも7時から4時まで、9時間くらいは寝込んでいた計算にはなるので、これではしげのことを「寝汚い」とはののしれないのである。
マンガ、矢上裕『GO WEST!』3巻、木尾士目『げんしけん』1〜4巻。 『げんしけん』は、前々から買おうかどうしようか迷ってたんだけど、結局買った。こういうオタクを主人公にしたマンガが最近増えたなあ。で、これが白眉ではなかろうか。アニメ化されたってのも頷けるのである。 「現代視覚文化研究会」略して「げんしけん」なわけだけれども、そう言えば80年代には、マンガ、アニメ、特撮など、オタクの好きな作品を総合的に扱おうって意気込みでこんな感じの名前を付けてたサークルって、あちこちの大学にあった。 今や文科系のクラブ、サークルは、高校でも大学でも全てオタの巣窟と化しているから(^o^)、わざわざこんな名前のサークルを立ち上げてもあまり存在意義はないのである(演劇関係者なんて、鴻上尚史以来、オタしかいね〜(^_^;))。 ……というところに目を付けて、同人誌を出すでもなく自主アニメを製作するわけでもなく、ただ何となく駄弁ってコミケに並んで、という程度の「ぬるいオタクたち」に着目したセンスが見事。そのへんのリアルさがキャラクターにナマな感じを与えているのだ。 「どうせお前のことだから、巨乳コスプレ娘の大野加奈子ちゃんに萌えてんだろう」とか言われそうだが、私のヒイキは、断然、一般人の春日野咲ねーさまである(年下なんだが「ねーさま」としか呼べないよなあ)。オタクを恋人に持ったばかりに、ナニしようって瞬間に「あ、見たいアニメが始まったから」と放り出されるわ、コミケには付き合わされるわ、コスプレはさせられるわ、地獄の責め苦に遭うに等しい苦行を強いられてる姿が健気でもう、なんともねえ。 ああ、アニメで早いとこ咲ねーさまのケッテンクラート嬢のコスプレが見たいぞぉぉぉぉ!
DVDで『モンティ・パイソン 人生狂騒曲 2DISC SPECIAL EDITION』。 既発のDVDを持ってるんだけれども、結局この20周年記念盤も買ってしまった。これでLDで持ってる『ベスト・オブ・モンティ・パイソン』をDVDで買い直したら、現在入手できるパイソンズのDVDは全部揃う(ギリアムの単独監督作などは除く)。 ……もういい加減で日本でだけでも『ライフ・オブ・ブライアン』を出そうよ。クリスチャンへの冒涜だなんて思いこんでるのは、狂信者だけだって。 しかし、メイキングはやたら長いし、吹替え版にディレクターズカット盤も、と見ていくと、『人生狂騒曲』見てるだけで4、5時間が経ってしまうのでありました。
2003年07月03日(木) 遊ぶ女/『BURAIKEN』(唐沢なをき)/『超役立ち法律大事典』(行列のできる法律事務所)ほか 2002年07月03日(水) 妻のどこまでも広い背中/『デボラがライバル』1・2巻(多田かおる)/『20世紀少年』9巻(浦沢直樹)ほか 2001年07月03日(火) 頭痛のせいでネカマ風(-_-;)/『黒衣 ―KUROKO―』2巻(高橋葉介)ほか
2004年07月02日(金) |
あいつのあたまは×××××。 |
昨日に引き続き、今日も青息吐息で仕事。 熱がちょっとぶり返してきたらしく、アタマがふらつくだけならまだしも、仕事してる最中に吐き気がして、机に突っ伏してしまう。ココロの声はもう「帰りてえ〜」だけなんだが、こういうときにもトンガリさんのイヤガラセは襲って来るのである。 こないだも「書類の書き方がどうの」とか文句言ってたので、「会議に出ねえで文句ばかりつけてんじゃねえ」と一蹴してたのだが、今日はまたまた同じことで噛みついてきたのである。 「書類の書き方って、これこれこういう風にするのが常識なんじゃないですか?」 だから私が渡してるのは元になる資料なんであって、それをきちんとした様式にまとめるのはアンタの仕事なんだってば。 相手にすればするほど腹が立ってくるので、「アンタの代理で書類揃えてやってんだから、そんなに言うなら自分でやってみろ!」と怒る。 トンガリさん、「ああ、そうですか」と言ってプイとあっちに行ってしまったが、アレは絶対に何も分かってない態度である。結局、イカレた人をイカレているからと言って辞めさせられるわけではなく(サベツになっちゃうんでしょうねえ)、どんなにおかしな行動を取られても、放置しておくしかない、ということなのであろう。……来週も会議が予定されてるんだけれども、またひと悶着あるってことじゃないの。ううう、胃に穴空くよう(T∇T)。
夕方、やや体調が持ちなおしたようなので、博多駅に回る。 「紀伊國屋」と「ゲイマーズ」を回って、DVD、文庫本、コミックなど購入。 ゲーセンでUFOキャッチャー、1000円使って、戦利品はワンピースの電波探知機二つと、ハローキティのホットケーキプレート二つ。なんで二つずつかと言うと、500円で3回やったら、一発でどちらも取れてしまったからである。こういうのがちょこちょこ溜まっていくので、キリ番ゲットのプレゼントにしようかと思ってるのだが、相変わらず申告はないのであった。実際、通りすがりさんが多いんだよなあ。
シネリーブル博多駅で映画『スイミング・プール』。 トリック自体はまあまあなんだが、脚本が「甘い」ので、ミステリーとしてはまあまあの出来ってところ。ティンカー・ベル……もとい、リュディビーヌ・サニエがすっぽんぽんになるのはともかく、シャーロット・ランプリングまで脱がんでもいいんじゃないか。
帰宅して、今日買ったDVD『カリキュラマシーン セレクション』鑑賞。 「♪シャバドゥビドゥッビ、シャビドゥバッ!♪」ってテーマソングを覚えてる人はもう三十路もはるかに越えた中年(^_^;)。ともかく、「幼児教育番組」とは名ばかり、『ゲバゲバ90分』のスタッフが再結集し、宍戸錠、藤村俊二、渡辺篤史、吉田日出子、常田富士男、岡崎友紀、桜田淳子、フォーリーブスといったクセのある面々を使って、ひたすらナンセンスでシュールなギャグ・スケッチを展開させていったというトンデモナイ番組である。 構成の中心にはあの浦沢義雄さんもいらっしゃるのだが、「各地から発見される『あいうえお』の謎」なんてネタ、絶対書いてるの浦沢さんだろうな。……謎の男が死の間際に残した「あいうえお……段……行」という謎の言葉。そして「きしちにひみいりい」「こそとのほもよろお」など、次々と発見されるプレート。そうして合体し完成された「五十音表」は国宝に指定されるも、男の言葉の謎は解かれぬまま、プレートの発見に奔走した宍戸錠は目を患い、芸者さんと「鬼さんこちら」遊びに興ずるのであった。……って子供番組のネタじゃね〜よ、これ!( ̄∇ ̄ ;) アニメーションは『ゲバゲバ』に引き続いて木下蓮三。「あいうえお」の歌ではなんとキャラクターデザインに赤塚不二夫を迎え、『レッツラゴン』をアニメ化している。……『バカボン』や『おそ松くん』は何度もアニメにするくせに、赤塚不二夫最高傑作である『レッツラゴン』をアニメにしようというやつがどうとしていないんだ、と憤ってたものだったが、ちゃんと木下さんは目を付けていたのであった。脱帽。 この歌、好きだったんだけれども、細かいところは忘れてたんで、今回確認できたのがすっげー嬉しかった。メロディー覚えてる人は歌ってみようね。
♪あいつの あたまは あいうえお かんじん かなめが かきくけこ さんざん さわいで さしすせそ たいした たいどで たちつてと なーにが なんだか なにぬねの はなはだ はんぱで はひふへほ まんなか まるあき まみむめも やーけの やんぱち やいゆえよ らくだい らくちん らりるれろ わーけも わからず わいうえお(注・「を」にあらず) ん〜!♪
当時も楽しんで見てたんだけれど、今見て古びてないってのはスゴイ。現代のコント作家、温故知新じゃないけど、もっと旧作を見ておくべきじゃないのかね。
今日読んだ本、唐沢俊一・村崎百郎『社会派くんがゆく!死闘編』、マンガ、大場つぐみ原作・桂正和漫画『デスノート』2巻、北条司『エンジェルハート』11巻、長谷川裕一・大庭園『無人惑星サヴァイヴ』2巻(完結)。
俳優、マーロン・ブランドが死去。享年80。 誰が何と言おうと、この人の最高傑作は『伯爵夫人』である。チャップリンの「動き」と「間」を“まがりなりにも”再現できた役者がいたんだから、この世に! のちの『チャーリー』のロバート・ダウニー・ジュニアとその動きを比較してみれば、その「軽やかさ」の違いは一目瞭然だ。『波止場』や『ラストタンゴ・イン・パリ』なんかより、この時のブランドの方が私はずっと好きだ。 『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』だけでこの役者の芸の広さを語るのは「もったいない」と思うよ。 え? 『スーパーマン』に『D.N.A.』? なんですか、それ。
DVD『イノセンス』が9月15日に発売されることが決まったけれど、「スタンダード版」のほかに3種類も別バージョンが出るそうである。 その内訳は以下の通り。
1、「スタンダード版」 いわゆる「通常版」。と言っても本編だけを収録するのではなく、特典ディスクとの2枚組。 本編ディスクは片面2層で、収録時間が99分。ドルビーデジタルEXとドルビーデジタルステレオの2種類で音声収録。映像はビスタサイズをスクイーズ収録、字幕は日本語のみ。音声特典として、押井守監督と演出の西久保利彦によるオーディオコメンタリーを収録予定。 特典ディスクには劇場予告編集と、15分のメイキング映像を収録。押井監督とスタジオ・ジブリの鈴木敏夫プロデューサーとの対談(約40分)も収録。
2、「リミテッドエディション VOLUME1・DOG BOX」 本編ディスクはスタンダード版とほぼ同じ。ただ、音声はドルビーデジタルEXとDTS-ESで収録。そのほかの映像や字幕、特典ディスクなどの仕様はすべてスタンダード版と同じ。じゃあどこが「ドッグ・ボックス」なのかというと、劇中に登場したバセットハウンド犬のポリストーン製フィギュア(オルゴール内臓)を同梱しているのである。欲しい人は欲しいんのかな、こういうの。
3、「リミテッドエディション VOLUME2・STAFF BOX」 収録する本編、特典ディスクはDOG BOXと同じ。封入特典として、絵コンテと脚本、アフレコ台本を同梱。
4、「コレクターズBOX」 一番「盛り沢山」なのがこれ。 収録する本編、特典ディスクはDOG BOX、STAFF BOXと同じだけれど、特典ディスクに収録したものよりもさらに長い「4時間」のメイキング映像を収録したDVD3枚(「作画編」「音編」「宣伝戦略 〜カンヌへ、そして世界へ」)を付属。 封入特典は、(1)海洋堂の竹谷隆之監修によるポリストーンとレジン製「ガイノイドフィギュア」(40cm)、(2)押井監督監修のレイアウト集「イノセンス METHODS 押井守 演出ノート」、(3)プロダクションデザイナーの種田陽平監修による「イノセンス オフィシャル・アートブック」。
……これって、1と、2〜4をまとめたもの二種類を出しゃそれでよかったんじゃないのか? あわよくばオタクに全部買わせようってハラか? まったくボリまくりやがってよう。 私が買うなら3か4かなあ。よしひと嬢が4を買うというのなら(買わないわけはないな)私は3でガマンしてもいいのだが。 2と3のリミテッドエディションは各15,000セットの限定生産で、4のコレクターズBOXは予約限定商品、予約締切は8月10日だそうな。さあ、どれを買おうかなんて迷ってる時間はないぞ、オタクな諸君(^o^)。
2003年07月02日(水) ストレスは溜まるようになっている/映画『復活の日』 2002年07月02日(火) アニメ見るのは浮気じゃないよん/アニメ『最終兵器彼女』第1話/『エクセル▽サーガ』9巻(六道神士)ほか 2001年07月02日(月) ばとんたっちorあとはどうなと/『赤い雲』(西岸良平)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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