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猫の絵本だから、ハッピーエンドであってほしい。 冬の猫だから、ハッピーエンドであってほしい。 子どもたちの読む絵本だから…
そういう思いに、きちんと応えてくれる絵本。
原題は、『The Winter Cat』(1972)。 ふゆねこさん、というのは、子どもたちが猫につけた名前。
細やかな線で描かれたモノトーンの小さな絵本は、 野原にひとりぼっちだった猫が、だんだん、子どもたちの世界に入ってゆく様子を、 淡々とつづってゆく。
ふゆねこさんは、本当は夏生まれ。 だから冬は初めてで、寒いのも本当は苦手。 人間のことも、よく知らないから苦手。
少しずつ、少しずつ、距離を縮めて。 ハッピーエンドに向けて、勇気を出す。
この物語には、大人が出てこない。 子どもたちと猫の関わりで、完結している。 だからこんな風に、ほっとできるのだろう。
いつもながら、願わずにいられない。
すべての家なき猫たちに、幸せな場所を。
(マーズ)
『ふゆねこさん』(絵本)著・絵:ハワード・ノッツ / 訳:松岡享子 / 偕成社1977
2003年08月15日(金) 『レイチェルと魔導師の誓い』
2002年08月15日(木) 『マッケンジーの山』
2001年08月15日(水) 『鼻のこびと』
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