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■ 枠の外
色々な現象に、いちいち意味づけをしようとする人間は、面白いと思う。
「花が枯れるのは、木が枯れるのは、新しい命をつないでいくため」 だが事実だけを捉えると、花や木が枯れて新しい何かが芽吹く。 ただそれだけの話だ。
「○○のために、▲▲がある」 ○○があって、▲▲があるだけである。
現象は現象であり、多くの場合それに一貫した意志を持った連続性を勝手に見出しているのは人間である。 だがその意味付けがやたら面白い。 何だか、星占いを見る気持ちと似ている。
だがその「つなげて考える」ことがいつもいつもうまくいくとは限らない。 また、困ったことに私達には言葉とか表情とか振る舞いとかがある。 うまくいかなかった結果が、同種には実に顕著にあらわれる。
だが結局は、その「つなげて考える」のが妥当かどうか考えているのも同じ人間なのだ。 勝手につくった勝手な枠のなかであーだこーだ言っているだけなのだ。 なんだかそう考えると、私達は壮大な夢の中で自己満足をしているような気分になる。 この壮大な夢の外にはいったいどんな存在があるんだろう。 この夢の中は、やっぱり安全なんだろうか。 夢の外を、見てはいけないんだろうか。
ひとの決めた枠の外が、気になって仕方がない。 私達の常識を超越する現実なんて、本当はいくらでもあるはずなんだ。
2006年10月27日(金)
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