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■ 幸せなんて一瞬で終わる
「幸せなんて一瞬で終わる」 そんな言葉をみつけた。
まるで、幸せはあっという間に過ぎるからそんな一瞬のものは何の救いにもならないわ、とでも言うように。 一瞬で終わる幸せを、それ故に諦めたような見方をする。
けれど。 「一瞬」だから「幸せ」に成り得るのだと。 私は思う。
気持ちというのは、海の波に喩えられる。 一定の状態で静止なんてできない。 もしする時があるとしたら、 それは嵐の前兆だけだろう。 それでも少しは波がある。 何かによっていっぺんに波が高くなって 津波のように、本当になったら。 次の瞬間にはもうその津波は地面にたたきつけられている。 常に変動している状態というのが、 人の心というものなのではないだろうか。 負の動きであれ正の動きであれ 気持ちの昂ぶりには変わりない。
普通に考えてみる。 「幸せ」が続くとどうなるだろう。 気持ちの昂ぶりはある高さまで上がって一定になる。 これが幸せが「続く」という状態だ。 それは一種の麻痺状態と云えるだろう。
そして刺激を与えつづけられると その物体はやがて 壊れてしまうだろう。
「単調なものや退屈さで人は死ねる」というような言葉は 結局こういうことなんじゃなかろうか。
幸せだとかそういう気持ちの昂ぶりは全て 本当はいつも一瞬で終わっているのだ。 ただ理性がそれを意識と記憶にどれだけ強く留めようとするか、 それだけの話なのだ。
幸せばかりが、一瞬ではない。
そう、一瞬なのだ。 それ以上でもそれ以下でもない。 むしろそうあらねばならぬべきなのだ。
一瞬だからと非難するなら 一度「一瞬ではなくなるとどうなるか」 ということを考えてみればいい。
―――絶対に、精神が崩壊する。
――揚げ足ばっかりとって、 自分、 性格ワルっ・・。
2002年11月09日(土)
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