三楽の仕事日記
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今日も19日の海部地区算数・数学教育研究会での講演の準備。ipadに保存してある学習指導要領解説(算数・数学)に目を通して、講演の冒頭に何を提示すればいいのかを考える。
学習指導要領については、小学校ではすでに本年度から実施されている。中学校においても県教委から多くの情報提供がされているので、今さら、という気持ちもあるが、講演が単に算数・数学授業においてのICT活用例で終わってはいけないという強い気持ちから、再勉強しているというのが正直なところだ。
実は解説書をあらためて読んでみて気づくことも多い。読み通す中で、否定的な表現がされているのはひょっとしたら、この個所だけではないかと思われるところがあった。
算数を学ぶことの楽しさや意義を実感できるようにするためには,児童が目的意識をもって主体的に取り組む活動となるように指導する必要がある。その意味で,例えば,教師の説明を一方的に聞くだけの学習や,単なる計算練習を行うだけの学習は,算数的活動には含まれない。(算数解説書)
意味の理解を伴わないままに,例えば計算の仕方を機械的に暗記させたり,計算を形式的に処理させたりすることのみに力を入れるような指導を行えば,知識や技能のもつ価値は半減してしまう。(数学解説書)
算数・数学科いずれの目標も、「算数的(数学的)活動を通して」が冒頭にきている。つまり、目標達成をするには、算数的(数学的)活動なくしては成しえないということだ。これが意味するところは、当然、授業づくりの骨格になるところである。
そのためか、算数的(数学的)活動をより認識させるために、「教師が一方的に説明するのは活動ではない」と言い切っている。ここまで書いてあるのは、そのような授業が多いという実態を受けての文章であろうと思いたち、講演冒頭での話を決めた。「算数的(数学的)活動を喚起するためのICT活用」を基軸に提案すれば、皆さんの納得度は上がるはずだ。ようやく講演の骨子を決めることができた。
ちなみに解説書には「教師の説明や計算練習を否定するものではない」とも付け加えられていることも紹介しておきたい。
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