三楽の仕事日記
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2010年08月29日(日) |
朝日新書「新聞で学力を伸ばす」刊行記念講演会 |
朝日新聞社主催「朝日新書『新聞で学力を伸ばす』刊行記念 齋藤孝先生講演会」に参加するため、名古屋駅前ミッドランドホールに行く。
応募者総数は1000人を超えたとのこと。くじ運がよい300人ほどが参加。したがって満席。
演題は「学力を伸ばす新聞活用法を探る」。齋藤孝氏の本は何冊も読んでいるが講演は初めて。こんなに声もテンションも高い人なのだとびっくり。テンションが高いのは会場のノリが悪いと判断して、わざとされていたのかもしれない。
「ここで笑わなければいけませんよ」「笑う箇所によってその人の知性が表れます」「感情が止まっていたら知性も止まっている。論理の下に必ず感情がある。笑えないと頭が働かない」などと聴衆に軽いプレッシャーを与える。徐々に会場が温まる。
主張は「新聞を切り取り、メモを書き、人に要旨・コメントを話すトレーニングほど、言語力を高めるものはない」ということ。このことを様々な角度から説明する。以下は、なるほどメモ。
実用日本語が必要。 コミュニケーション能力が高いとは、聞かれたことに対して意味の含有率が高い的確な話ができること。 日本人の会話は漢字で成り立っている。 思考力は語彙数と比例する。語彙を増やすには活字に触れるしかない。 本を読ませると好きな本ばかり読む。その点、新聞は無駄がない。 新聞は意味が一義的である。多様の読み方ができない良さがある。 家庭では新聞記事を切り抜いて、30秒プレゼンをさせたらどうか。テキパキプレゼン力が必要。 テレビ漫画の前半を見せたら、その筋を言わせる。言えなかったら後半は見せない。これくらいの家庭教育をすべき。 社会性を言語能力とともに育てることが大切。 後半のシンポジウムはいただけない。アンケートには最低評価をつけてしまった。同じ主張が何度も何度も繰り返されて深みのない展開。残念。
ところが帰りの気持ちはホクホク。アンケートと交換に「新聞で学力を伸ばす」(齋藤孝著、朝日新書)がもらえるという豪華なお土産付きだったのだ。
もう少し書いておくと、朝日新聞社の方とのミニ面談もあった。 「アンケートご提出ありがとうございます。この本を差し上げます。ところでこの機会に朝日新聞のご購読はいかがでしょうか。齋藤先生も朝日新聞の切り抜きがいいと言ってみえましたから」 「貴社の新聞の良さは職場で読んでいますのでよく分かっていますよ。齋藤先生は新聞の切り抜きは確かにいいと言われましたが、特定の新聞については言ってみえなかったと思いますよ。では・・・」 僕は意味の含有率が高い的確な話ができただろうか(笑)。
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