こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2003年02月04日(火) Nice, a guy
やっと仕事が休みになった。
台所を綺麗にしたり、溜まった洗濯物を洗ったり・・・。
そんな事をしなくてはいけないと思いながら、
何故か気持ちは全然別の事を考えていた。
午前8時30分
そろそろ彼が家から会社へ向う時間。
でも、私は何から話して良いのか解からなかった。
ただ、心に靄が掛かったこの状態が嫌だった。
それでなくとも、私と彼の関係は曖昧な状態のまま、
もう随分と続いてしまっていた。
御互いに、もう後ろへも前も進めない状態・・・・。
どちらか一方が「もう止めにしよう」とだけ言えば、
それはそれで良い事なのだろうけれど・・・・。
久々に胸の鼓動が激しく鳴った。
もう・・・これで終わりなんだろうか・・・。
ここで諦めなければいけないのだろうか・・・・。
「コチラは留守番電話サービスです」
又あの女の人の声がする・・・。
それから、彼に繋がったのは2時間後。
私からの第一声は・・・・・。
「うん・・・・・ありがとう」
本当に嬉しそうに・・・彼は答えた。
その後、又隣町まで商談に出掛ける途中だと言う。
「この前は・・・どうして僕に怒ったの?」
彼に聞かれて、この前の喧嘩の発端や私の心の余裕のなさを説明した、
そして、彼は・・・
「すみれが送ってくれたメール・・・あれは正論だと思うょ・・・。
僕は今すみれの将来を・・守ってあげる事など出来ないから・・・」
そんな事を言い出した。
何だか悲しくなって溜息が漏れた。
今ではなければ、いつ彼は私を守ってくれると言うのだろう・・・。
それは明日かハタマタ10年後か・・・いや・・・もっともっと、先か・・・・。
「別に・・・貴方に守って貰おう何て思っていないよ・・・。
私が同居人と別れたとしても、
誰かにどうにかして貰おう何て思っていない・・」
「ただ・・私が一人で子供を育てて行かなければいけなくなった時・・・
貴方の負担が大きくなり過ぎて・・・貴方が苦しんだり、
私の事を迷惑だと思う時が来るでしょ・・・?」
「今までも色々あったけれど、すみれの事・・・
迷惑だなんて一度も思った事はないよ。
誰か他の人と付き合ってたら、もっと違っていたのにと思った事もない。」
彼はとても静かに一つ一つの言葉を噛み締めるように、ゆっくりと答えた。
「でも、すみれは僕じゃない人と安定した付き合いをしたいんでしょ?
それが本心じゃなとしたら・・・僕を試したの?」
私は彼を試した訳じゃない・・・・。
でも、もっと確信的な言葉が欲しかった。
彼の立場からして、そんな事は軽々しく口に出せないと解かっているのに・・・。
私達はどちらも無い物強請り。
御互いに目には見えない気持ちを探り合う。
そして、心の扉をパタパタと開けたり閉めたりして時々疲れ果ててしまう。
「貴方を試した訳じゃないよ・・・。
ただ、先の事を考えると・・・うまく遣って行けるのか・・・
解からないから・・・、
でも・・・一緒に居られるだけ居たいと思ってる・・・」
「本当に・・・そう思ってるなら、
僕の心を試したりしないで・・・御互いに想い合ってるなら、
そんな事しなくても良いと思わないかい?」
彼は何時もより紳士的だった。
そして私は、その言葉に納得して頷く。
私の気持ちを荒立てないように慎重に話を進めくれる彼。
今日は特別な日だから私も理論的に話をしたつもり・・・・。
「駄目だね〜もっと話をする時は言葉を選ばなくっちゃ・・・
すみれが余計な事を考えないように、気をつけるネ・・・」
2時間の仲直りドラマの最後に、彼が投げ掛けてくれる言葉・・・。
優しく寛容で・・・心地良い。
彼は又一つ大人の男になったような気がする。
空の上に居る貴女・・・・見てくれていますか?
彼はこんなに素敵な男性に成長しましたよ?
暖かくて・・涙が零れる様な・・そんな想いです。
私は今日・・貴女に心から感謝します。