こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2003年01月24日(金) 約束
昨日、一日ベットの中で生活していたからか随分と体調は良くなった。
こんな時は判断力が低下しがちだと思いながら、
何時もよりも慎重に車を運転して出勤した。
それでも、会社に着くと体が重くて仕方がない。
書類は何時もよりも少なかったけれど、PCに打刻しながら、
時々、ビリビリと破って放り投げたくなるのは私の性格上の問題なんだろう・・・。
「おはよう調子はどうですか?具合は悪くない?余り無理しないでね」
今朝も一番乗りで彼からのメールが届く、
時々、見当違いな書類に手をつけて訝しそうな顔になりがちな時、
彼かのメールを何度も開いて元気を貰い、やっと帰宅の徒に着く事が出来た。
帰宅すると何時もの様に同居人は何もしていない。
今日と明日は連休だと言う。
「こんなに休みがあって、遣っていけるの?
ズル休みなんてしなければ良いのに・・・・」
急いで夕食の仕度に取り掛かりながら、言ってみたけれど、
本人は知らぬ存ぜん・・・・・。
まだ新しい会社に入社したばかりで、正社員にもなっていない、
契約社員は日給でしか御給料を貰えないと、本人が一番自覚している筈なのに・・。
夕食を作ってから、先に食べてて・・・・と彼に帰宅した事を告げるメールを打つ。
きっと、彼も山の様に溜まった書類の整理に追われている事だろう・・・。
「何とか無事に仕事を終えて帰宅したよ。
外は寒いから駐車場まで歩くのも気をつけて、
道もツルツルしているから、転ばないように。
それから、明日は仕事忙しいのかな?
旦那は今日と明日連休で家に居るから出掛けられるけれど・・・。」
明日も同居人が一日中、家に居る。
子供の御迎えは任せて、食事の下拵えは今日中にしてしまえばどうにかなる・・・。
頭の中で、そんな事を考えていた。
それなのに・・・・・。
彼の返事を読んでガッカリ・・・。
「すみれ〜?明日はね・・・・土曜日なんだよ?」
本当に・・・なんて一週間が過ぎるのは早いんだろう・・・。
カレンダーを見たら、今年もあと少しで1ヶ月が過ぎていく。
明日は彼も家で体を休める日。
「そうか〜スッカリ忘れてたよ・・・」
それだけを打刻して泣き言は送らなかった。
「調子はどぉ?僕はそろそろ帰り支度だよ。
ご飯食べたかな〜?
お風呂には入ったかな〜?
熱は下がったかな〜?
頭やお腹は痛くないかな〜?」
彼が帰る頃には同居人も子供も眠る準備をしていた。
私の手は「少しだけ・・・」と別の部屋の電話機に手が伸びた。
話している途中に彼が突然言い出して驚いた。
普段、余りそんな事を口にしない彼だから、少しくすぐったい気持ち。
今日はそれに加えて、こんな事まで・・・・。
「明日はすみれの仕事・・・何時に終るの?
帰りに僕に逢う時間はある?」
もう、随分と自分の休みの日を私に割り当ててくれなかった彼が、
本当に久し振りに私の為に時間を作ってくれると言い出した。
本当にビックリして手が少しだけ震えた。
どうしたんだろう・・・・。
何かあったのかな・・・・。
そうも考えたけれど、彼の気持ちを素直に受け取って、明日逢う事を約束した。
ただ・・・私の心には昨日、読んだ彼女の言葉がまだ胸に刺さっていた。