こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2003年01月22日(水) ズル休み
仕事を休む事が出来なかった。
昨日の帰り近くになって、又新たな書類がデスクに高く積み上げられた。
私はどうしても、それを片付けなければいけなかった。
月末までには全ての書類に目を通しておかなければいけない。
まだ一週間以上も余裕はあったが、
この前の様にいつ子供の体調が変化するとも限らない。
大人は少しくらい辛抱出来るものの子供は我慢などとは無縁の生き物だと思う。
せめて、熱を出したり体調が悪い時は一緒に居てあげたい。
その時の為に休日は取っておかなければいけない。
そんな風に考えて、大きなマスクをして重い体を押して出勤したのに・・・・。
「オマエ、会社に来るなよ」
後ろの席で、そんな事を言う人が居る。
この前、デスクの配置換えをするまでは常務が、こんな人だとは思わなかった。
同じフロアーに何人もインフルエンザに感染した人が居て、
私と同様な事を言われ、皆悲しそうな顔をしている。
自分が感染したくない気持ちから吐き出した言葉なのだろうけれど
「だったら、この書類・・・貴方が全部遣ってくれるのですか?」
そんな気持ちを飲み込んで、止めていた手を動かす。
「今日は休めば良かったのに・・
御昼頃まで体調が治らないなら帰るんだよ?」
彼からは今日も心配しているメールが沢山届く。
言っている事は理解できたし、帰りたい気持ちはヤマヤマだったが、
それでも、何とか定時までは持ち堪えられた。
何時ものように駐車場から車を出して保育園まで向う。
昨日は浅い眠りしか出来なかっただろうか、帰りの道では眠くて仕方が無かった。
「このまま、前の車に突っ込んだら、誰が私を助けだしてくれるんだろう・・・」
又、何時もの悪い空想癖が沸々と湧き出してくる。
子供を抱えて5階まで駆け上るのも、もう慣れた筈なのに、
流石に今日はそれも出来なかった。
やっと子供の手を引いて家の玄関まで辿り着くと、
「出勤するのが面倒臭くて・・・」
それが言い訳・・・・。
なんて不条理なんだろう・・・・。
体調が悪くてなのか、呆れ過ぎてからなのか、
私は怒る気にもなれなくて、ベットに倒れ込んだが、
昨日の事を教訓にして、眠る前に少しだけ、彼へメール・・・・。
「調子が悪いんだね・・・病院は行ってきた?薬はもらってきた?
なんだ〜旦那がいるなら声も聞けないんだね〜早く治してね おやすみ」
リメールを読んで、安心してオヤスミ・・・。
明日は絶対休もう・・・・・。